ブッディズムの極楽のイメージに以下の逸話がある。

極楽にいる人たちは長い箸で食べ物をお互いに食べさせあい豊かに暮らしているが、地獄の人たちは自分で食べようとして長い箸が口に入らず飢餓に苦しむ。

一説によると、その「おはし」の長さは約2mだそうだ。#sixfeetapart というハッシュタグがあるが、6フィートというのは約1.8m。距離を保ち、お互いを思いやらなければこの危機を乗り越えられないという状況はまるでこの逸話のようだ。

予言的な話だとは思わない。

世界中の宗教やおとぎ話、ことわざが過去の疫病であったり、飢饉であったりと様々な危機に際して同じようなエピソードを残していることだろうと思う。

宗教観においてまったく典型的な日本人であり、実質無宗教である自分はこういったエピソードは先人の知恵のひとつだと考えている。

今のような危機に際しては、より過酷な環境を生きた先人の苦労とその記録に学ぶことは多いだろう。

大人になって、若い頃に目上の方々に言われてきたことや、ことわざに「こういう意味だったのか」と合点することが増えてきた。年を重ねたり、経験を得たり、危機に遭遇しなければわからない話もまた多い。

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